カルボナーラ奮闘記

 

これは学生生活最後の猶予期間、お金は無く、時間だけ有り余った人間が自分だけのカルボナーラを見つけるまでの奮闘記である。

 

 

1日目

 

自分だけのカルボナーラを作りたい。

 

そう思った私は財布を持ってまいばすけっとに足を運んでいた。

 

買ったのはこちらの材料

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まずは普通のカルボナーラを作らないことには始まらない。

 

そんなに難しくないだろうとレシピも作り方も一切見ずにフィーリングで作ってみたのがこちら

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???

作るの難しくない??

 

たまごはダマになるし、牛乳多すぎてべっちゃべちゃだし調子乗って2人分作っちゃうし不味いし。

 

あとバジルの色が死んでてびっくりしました。

もっと鮮明な緑かと。これじゃ胡椒と見分けつかないよ...

 

カルボナーラ 思っていたよりも強敵かもしれん...(普段私が料理しないだけ)

 

 

2日目

 

今回はレシピも作り方も見て、牛乳とたまごの白身は使わないで作ってみた。

 

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口当たりは良くなったが、いかんせん味がしない。それに加えて、ねっとりし過ぎている。

 

味が無さ過ぎて、麺を口に入れた状態で牛乳を含み一緒に食べると美味しいという食べ方を見つけてしまった。

 

昨日よりは美味しくてみずみずしくない分カルボナーラ感はあったが、いかんせん旨味がない。

 

 

3日目

 

昨日のに牛乳を少し加え、チーズをたくさん入れることにした。もちろんたまごは黄身だけを使用。

 

この日私は素晴らしい出会いを果たす。

 

私はパスタを茹でている時間、音楽を流しながらベーコンを切るなどして下準備をしてるんですが、どうせ流すならパスタに関係する曲を流したいと思い、Apple Musicで探してみたところ「パスタセニョリータ」という素晴らしい曲に出会った。

 

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著作権が怖いからモザイクをかけるよ)

 

頭にミートソースパスタとフォークが刺さってるパケッケージからは想像もつかない淡く儚い恋愛心が綴られている。

 

1曲1分24秒という長さもパスタの茹で時間を計り忘れても何曲目かのパスタセニョリータかで細かい時間がわかる。

 

パスタ作りにおいて「パスタセニョリータ」を流さずにはいられない。この曲を一度聴けばそう思うだろう。

 

ぜひパスタを作るときに聴いてみてほしい。

 

素晴らしいBGMの中で来たのはこちら!

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昨日同様ねっとり感があって良いのだが、たまごが少しダマになってしまった。

 

たまごを入れる際、火を完全に消してからフライパンに入れる必要性に気づいた。

 

チーズを大量に入れたことにより多少味は濃くなっているが、まだ物足りない。

 

何を足せば良いのか考えていくうちに日付は過ぎていった。

 

 

4日目

(3日目から1週間くらい経過)

 

遂に答えに辿り着いた。

 

自分だけのカルボナーラ。それならば自分の好きなものを入れてこそではないかと。

 

そこでこいつを加えることにした。

 

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ただ入れても味がバラバラになってしまうと考え、麺の茹で時間1分前に湯切りをし、フライパンに少量のお湯を入れ、そこに中華あじを馴染ませ、麺に吸わせることによって麺に味が染み込むのではないかと考え実行してみた。

 

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・・・素晴らしい。

 

麺から味が染みわたる。濃過ぎずも無く薄過ぎずも無く絶妙な味加減。

 

これぞまさに私だけのカルボナーラだ。

 

そして作ってる際、たまごと気持ちが通じ合っているそんな気がした。

 

もう少ししたらダマになっちゃうよ!と心に響いたのだ。 心に響くという表現は少し大げさだが、心と心が繋がるそんな感じだ。

 

料理人がよく言う(?)素材と会話しろというのはこのことなのかもしれない。

 

 

てな訳で自分だけのカルボナーラが完成した。

(本当は鷹の爪入れた激辛カルボナーラとかもっと作りたかった)

 

もしカルボナーラに中華あじを入れてる人がいたら、私はまた新たなカルボナーラを探すしかない。

 

「パスタセニョリータ」と共に。

 

 

 

 

 

自分が忘れないようにレシピ

 

分量は全て己のさじ加減

 

1パスタセニョリータをかける。

2麺を茹でる。

3ベーコンを切る。

4たまごを割って黄身だけかき混ぜる。

5フライパンにバターをのせて加熱。

6フライパンにベーコン入れる。

7麺を湯切りして、少量のお湯をフライパンに入れる。

8フライパンに中華あじを入れる。

9フライパンに麺とたまごとチーズを入れる。

10かき混ぜる。

11お皿に移す。

12バジルとブラックペッパーかける。